【広島湾の水中散歩】16.サクラミノウミウシのお話

アイキャッチ: 【広島湾の水中散歩】16.サクラミノウミウシのお話

こんにちは!うみうし大好きダイバーのみゆきママです。

水温は11℃、広島湾の水中は3月上旬まで極寒の時期になります。
そろそろ観察できていい頃かな?・・・と、岩場を探していたら・・・
いましたっ!
探していたのは、ほんのりと桜色のサクラミノウミウシです。

サクラミノウミウシを始め、極寒の時期にはさまざまなミノウミウシが観察されます。ミノウミウシの仲間は、触角に加えて口触手があり、背中一面に背側突起と呼ばれるトゲトゲがあるのが特徴です(1)。背面のトゲトゲがミノを纏(まと)っているように見えるのが名前の由来のようです。
このトゲトゲは柔らかく、流れにのって優雅に揺れる様子にダイバーたちは釘付けです。

今回発見したサクラミノウミウシは、1cm弱のまだまだ小さな個体でした。これから3~4cm位に成長して、4月下旬までダイバーの目を楽しませてくれます。

《参考文献》
(1)「へんな海のいきものうみうしさん」中野理枝著 (株)マガジンマガジン 2018年

前から見たところ。長い2本の口触手がと、短い2本の触角が確認できます。

  先日見つけたちっちゃな個体、大きく育ってね!