【広島湾の水中散歩】19.シロホクヨウウミウシのお話

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こんにちは!うみうし大好きダイバーのみゆきママです。

年度初めは仕事が山積みで、「はっっ!!」と気がついたら、すでに5月も終わりです。
晴れた日は汗ばむ半そでの季節になり、広島湾の水温も徐々に上がってきました。そして、魚たちにとっても春の季節、求愛行動を目にすることが増えてきました。

気になるウミウシは・・・まだまだ数多く見ることができます。(広島湾のウミウシは水温が20℃を越えると激減します)
季節限定のウミウシが多いこの時期、その一つに「シロホクヨウウミウシ」がいます。

シロホクヨウウミウシは、ウミウシの図鑑「日本のウミウシ」(中野理枝著)では能登半島以北に生息と書かれていますが、広島湾では毎年観察することができます。餌としているウミイチゴ(八放サンゴの1つ)の群生にグルグルと帽子のように巻き付けられたシロホクヨウウミウシの卵を見つけたらしめたもの。その周辺で観察することができます。内海である広島湾は川の水の影響を受けるため、外洋より水温が低いことも原因の一つでしょうか?

枝鰓亜目に分類されており、アオウミウシなどの特徴である「二次鰓」はありません。大きい個体だと5cmくらいなので、見つけやすいウミウシでもあります。図鑑では、半透明で儚(はかな)げな雰囲気の漂ったウミウシですが・・・広島湾のシロホクヨウウミウシは透明感はなく、色がピンクがかっていているせいか、とても健康的な?感じです。描いていたイメージと実物とのギャップがもっとも大きかったウミウシでもあります。

北海道では突起部分が青みがかって神秘的な個体もいるようで、機会があれば現地に行って是非とも観察したいです。

のそのそ~っと移動中。

ウミイチゴに乗っかってます。お腹がパンパンなので今から産卵かな?

シロホクヨウウミウシの卵。ウミイチゴが群生する岩場のいたる所に産みつけられています。

正面からみたらこんな感じ。角が特徴的です。

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6月中旬頃から10月初旬はウェットスーツで潜ります。10月から6月の水温が低いシーズンは「ドライスーツ」を着用し、水中にいるのに体が濡れないという不思議な感覚も体験できます。「体験ダイビング」にチャレンジしたい方、ダイビングライセンスに興味ある方、お気軽にダイビングショップ「L.M.MARINE」にお問い合わせ下さい。
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酒井美由紀(山陽女学園高等部)
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