【広島湾の水中散歩】5.ミズタマウミウシのお話

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こんにちは!うみうし大好きダイバーのみゆきママです。

広島湾のマクロ派ダイバーたちに
 「春限定の海のアイドルといえば?」と聞くと、
 「ミズタマウミウシ」の名前が必ず出てきます。
※マクロ派ダイバー…水中の小さな生物に魅力を感じているダイバーのこと

3月下旬から4月に入ると、マクロ派ダイバーたちはオレンジ色のコケムシ(岩に生息する固着生物)がいる岩に張り付いて、コケムシを餌にしているミズタマウミウシを必死で探します。

ミズタマウミウシは、ピカチュウにそっくりなウデフリツノザヤウミウシと同じくフジタウミウシ科・ミズタマウミウシ属に属しています。大きさは1cm前後、大きいものでも2cmくらいです。
透き通った体に黄色と黒の水玉が散っている様子はまさに海の宝石。春の広島湾は水温が12℃~15℃と極寒ですが、岩にちょこんとくっついているミズタマウミウシを見つけると、その愛らしさに寒さを忘れて見入ってしまいます。

ところが・・・
今年はミズタマウミウシを一匹も見つけることができませんでした。前回お話ししたアカボシウミウシのせいなのか、コケムシの繁殖範囲が例年に比べて小さかったからなのか、探す努力が足りなかったのか・・・。原因はよく分かっていません。

来年の春には出会えることを期待して、今年の「ミズタマに出会えなかったシーズン」は幕を閉じたのでした。

頭の方から見たらこんな感じです。

浮遊物で少しわかりにくいですが、グローブ(人差し指でミズタマウミウシを指している)とミズタマウミウシの大きさが比較できるので載せました。約1cmの個体です。