【広島湾の水中散歩】18.イナバミノウミウシのお話

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こんにちは!うみうし大好きダイバーのみゆきママです。

3月初旬には10℃だった水温が、ようやく徐々に上がり始めました。潜り終わりは手がかじかむ冷たさですが、ウミウシシーズンのこの時期、外すわけにはいきません。1回のDIVEで多いときには10種類以上のウミウシを見つけることができ、大興奮で寒さも吹っ飛びます。

そんな中、今年多く観察できた冬のウミウシの一つが、「イナバミノウミウシ」です。体長3mm~5mm、米粒よりも小さいウミウシですが、海藻の先に白い点がついていたら、要チェックです。カメラの顕微鏡モードで画面を確認します。
ミノウミウシ小目は、背側突起が細長いミノ(毛のような感じ)が一般的なのですが、イナバミノウミウシはミノ1本1本が、ぷっくりと丸っこい形をしており、可愛さ倍増です。背面や触角が赤っぽいのも特徴の一つです。

写真は約3mmの個体。手前の黒い影は、グローブをはめた私の人差し指です。

そして、この上の写真、イナバミノウミウシに非常によく似ていますが、「タマガワミノウミウシ」という違う種です。触角の先端が白色、そして、背面は赤一色でなく褐色と白色の斑紋が散っているのが特徴です。違いがわかるかな?

イナバミノウミウシ、タマガワミノウミウシともに、この時期に広島湾で観察されます。