瀬戸内海で3番目に大きな島、屋代島(周防大島町)は昭和51年に大島大橋が架設され、かつては船で行き来していた状況から、今では船に乗る事もなく車で、船の時刻を気にすることなく「半島」生活を送っている。
7月29日、夏休みの思い出づくりもあって、大島商船高専の協力のもと実習船(クルーザー)で島を一周し普段沖合から見る事のない景色を見てもらった。地元小学5,6年生約150名にチラシを配布し親子10組20名を募集したが、平日であったためか思いのほか応募が少なかった。ここにも海離れかと思わせた。
1周約3時間、スナメリを発見したり、浮流するペットボトルなどを見つけたりした。途中の2か所では、透明度や水温を観測した。
沖合に浮かぶ同町最南端の小水瀬島まで行き植生の豊富さと瀬戸内とは思えない迫力ある岩肌などを見る事ができた。ニホンアワサンゴの群生地では直接は観察できなかったが、説明を聞きながら地元に宝がある事を認識し、環境を守って行く事の重要性を学べたようだった。