2017年度第2回研修会の報告。

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2017年度第2回研修会の報告。

9月3日(日)、「就労継続支援B型の可能性」というテーマで、
認定NPO法人よりどりみどり みどり工房の施設長 吉本恵氏を講師にお迎えして、
研修会が行われました。荏原第一区民集会所第一集会室。参加者14名。
 今回は懇談会形式をとり、吉本さんを囲みながら、みどり工房で作られたクッキーやジャスミン茶を楽しみながらの会になりました。
 吉本さんには、多くの資料を、スライドを駆使してよどみなくお話して頂きました。
質疑応答にも丁寧に答えて下さり、次回に繋がる内容になりました。

「みどり工房」は、渋谷区千駄ヶ谷にあるB型の事業所。
平成10年に代々木地区で、家族と地域住民が立ち上げ、週1回の活動で始まる。
行政の助成や法制度により、週5活動、Aランク(給与3名)作業所等をを経て、今年1月認定NPO法人を所得。「認定NPO法人よりどりみどり」へ。
 吉本さんは、「みどり工房」を立ち上げた後、社会福祉協議会職員。ハローワーク、地域生活支援センター施設長、成年後見制度専門員等を経て、「みどり工房」へ。「ジャンケンで負けたから」という事で施設長になる。

現在の事業は、清掃、内勤、店舗(カフェ)、啓発活動、等。
清掃は、委託された場所に出向く。約5か所。
メンバーのみで、行う場所もある。職員はマニュアル作り等、後方支援。工賃は600~800円。
 内勤は、菓子、弁当、皮工芸、アクセサリー等。外務省から海外出張のおみやげに注文が入る事も。
 弁当配達。行政の高齢者向けのサービス券の対象になっている。

メンバー28名のうち、平均年齢47.5歳。男性が7割。
 平均工賃は時給307円で、4年連続で増えている(B型の平均は、178円、月額1.4万円)。
最高支給額は月18468円、交通費込みで22868円。
最低は工賃のみで100円(30分で工賃が発生する)。
平均7024円、交通費込みで9535円。
 収入は食品が8割。その中で、カフェが51%、配達弁当が3.5%。
  多忙になると出勤人数が減り、10人の事も。体調不良や、アルバイトや就労移行に行く人も・・。

 (障害者総合支援法での工賃は就労事業収入と、障害福祉サービス費×出勤人数、その他で決まる。利用者20~40人の場合、単価519)。

休憩時間。
「みどり工房」お手製のクッキーとジャスミン茶が振る舞われた。

啓発活動
健康づくり、お仕事探検隊、精神保健福祉講座(家族、関係機関職員等向け勉強会)、地域との交流、ボランティア受け入れ、コミュニティカフェの活用。
 メンバーへの福利厚生であり、出勤のきっかけを兼ねている。一般の人は有料で参加を募っている。
 啓発活動はメンバーが講師になり出向く事もある。以前、事業所引っ越しの際、南新宿に物件を捜す際反対運動にあい、重要な活動のひとつになっている。

病気自慢大会と訪問活動
 病気自慢は、なって良かったと思う事を3分間で話す。優勝者には賞品有り?

 訪問はメンバーと職員による家庭訪問。情報提供や声かけ等を継続的に行う。オプションで、買い物同行、部屋の片付け手伝い、一品料理を一緒に作るなど。
料金は1時間2000円、2時間目からは1000円で、3時間まで。+人数分の交通費と実費。
オプションは、1時間1000円。
 
訪問メンバーも、利用者や家族に話をすることで、活き活きとするようなる。

コミュニティカフェ「green café」とお夕食ご飯の日
 カフェは、平成25年に始めた、「みどり工房」の従たる事業所。
近所の小さなスペースを改装し、おしゃれな場として、近所の住民やサラリーマン等で盛り上がっている。家賃は、補助無く、持ち出し。ランチメニューは、五穀米と野菜に魚か肉のセット。
 お夕食の日は、同じ弁当を2つ買って帰る高齢者が、自宅で一人で夜食にしている事をきっかけに始める。メンバーは昼間に仕込み。
毎月第3金曜日、17~19時。要予約。
 他に、おせちの会など。

今後の展望について
レスパイト(緊急避難所)の必要性。
成年後見制度の活用
高齢化を迎えて孤立を防ぐ。
いつでも帰って来られるように。

質疑応答
生活保護制度など、話は尽きず。。
 (今後の展望、質疑応答で話し合われたテーマは、改めて詳しく話して頂けるように、調整します)。