【広島湾の水中散歩】3.ウミウシの魅力
こんにちは!うみうし大好きダイバーのみゆきママです。
今日は、多くのマクロ派ダイバーが夢中になっているウミウシのお話です。
※マクロ派…水中の小さな生物に魅力を感じているダイバーのこと
《そもそも、ウミウシって何なの?》
ウミウシを一言で表現すると「貝殻(かいがら)をもたない巻き貝の仲間」。陸上で例えるなら、「貝殻をもたないカタツムリ」とでもいいましょうか。雌雄同体であるところも似ています。数mm~数cmの大きさですが、50cmほどの大きなウミウシもいます。
《広島湾には何種類いるの?》
広島湾は内海という環境のため、ウミウシの分布に関して太平洋沿岸とは違った特徴がみられます。60~70種類のウミウシを観察することができますが、この数はあくまで私個人の観測数なので、実際にはもっと多くの種類が生息しています。
また、ダイビングインストラクターの方の話では、少しずつ海水温が上がってきている影響か、これまで観測されなかった南方系のウミウシが近年観測されるようになっているそうです。
《ウミウシ観察で面白いところは?》
たとえば、冒頭の写真のアオウミウシ、色鮮やかな青が水中で目を引きます。他にも赤や黄色や緑など、ウミウシは色彩がとても豊かです。
また、一年中観察できるウミウシや、季節限定で出現するレアなウミウシ、特定の生物のみを補食するウミウシ、ウミウシを食べるウミウシ…などなど、さまざまな生態を持っており、興味が尽きません。
多くの人にウミウシを実際に見てほしいのですが、ウミウシは飼育がとても困難で、水族館でも展示が難しいそうです。機会があれば、ぜひ広島湾で一緒にダイビングしてウミウシを観察しましょう!
5mmほどのアカエラミノウミウシsp2。ダイビングインストラクターの方は、こんな米つぶ級の小さなウミウシも見逃さずに、「ここにいますよ~」と教えてくれます。