【広島湾の水中散歩】6.カワハギのお話

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こんにちは!うみうし大好きダイバーのみゆきママです。

今日は、カワハギのお話です。
広島では「ハゲ」とも呼ばれているカワハギ、お煮付けにすると最高に美味しい魚で、海のフォアグラとも呼ばれる肝も有名です。

広島湾では季節を問わず、カワハギを一年中観察することができます。水中では、背びれ・尾びれを優雅にひらめかせながら泳いでいて、ダイバーが近づくと、おっとりと離れていきます。基本的には群れをつくらず、単独で泳いでいます。

5月~6月はカワハギの恋の季節。この時期は、オスとメスがお互いを追いかけて、グルグルと円を描いている姿が見受けられます。オスは背びれの2番目のところが糸状に細く伸びているので、オスとメスを簡単に見分けることができます。

ときどき砂地で、体を斜めにしてヨタヨタと泳いでいたり(半分眠っている)、バッタリと倒れている(完全に眠っている)カワハギに出会うことがあります。そんなときは、簡単に手で掴(つか)むこともできます。ダイバーは許可なく海の生物を捕獲してはいけないので、ひとしきり観察したあとは、「美味しく育つんだよ~」と思いながらお別れします。

ダイビングインストラクターの方曰く、
「カワハギは食っとるか寝とるかじゃ。」
水中を極めている人の言葉に、「う~ん、確かに。。。」と納得です。

求愛中のオスとメス。左のオスの背びれから1本長い糸のようなものが伸びているのが分かりますか?

爆睡中の時は、こんな風に触ってもなされるがまま、暴れることはありません。