【広島湾の水中散歩】13.ヒロウミウシのお話
こんにちは!うみうし大好きダイバーのみゆきママです。
10月下旬に入り、広島湾の水温が少しずつ下がってきました。先日潜ったときには、ミニチュアサイズのアオウミウシを数匹発見! 餌をモグモグと食べている様子から、しっかり育っているようです。他の種類のウミウシも少しずつ観察され始め、ウミウシシーズンがそろそろ開幕?!
週末にウミウシたちに会えるのを楽しみに、仕事を頑張ってるところです。
この時期から、岩場を注意深く観察していると、ピンク色の点が貼り付いていることがあります。一見、ピンク色の花のようですが、「ヒロウミウシ」と呼ばれるウミウシです。ネコジタウミウシ科・イバラウミウシ属のウミウシで、数mmと小さくて丸いのが特徴です。ピンク色のコケムシを餌にしています。
イバラウミウシ属の属名の由来は、「トゲの多い」「針がある」という意で、その名の通り突起が並んでいます。突起は先端になるにつれて、白くなっていきます。一方で、触角と鰓(えら)は先端はピンク色のままなので、突起と区別がつきます。・・・とはいえ、なんせ数mmの個体。写真を拡大してようやく判別可能、といったところです。
これから寒い時期に突入しますが、冷たい海の中でヒロウミウシを見つけるとほっこりした気分になります。クリスマスにはヒロウミウシを輪っかに並べてリースを作りたい誘惑にかられますが、ダイバーは水中生物を勝手に移動させてはいけないので、もちろんそんなことはできません。。。
ピンクの点をマクロモードで撮影。レンゲの花のよう。
触角もバッチリ撮れてます。