仏壇のあれこれ

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6月4日、全国伝統的工芸品仏壇仏具展で連続3回日本一に輝いた伝統的工芸士の蓮池さんの講演を開催しました。伝統的工芸品である「広島仏壇」の生産工程は7つに分かれ、七匠(ななしょう)と呼ばれるそれぞれの部材を担当する職人さん達が、より質の高い仏壇づくりのために伝統の技を発揮されているという話しからはじまり、七匠の一人、塗師(ぬし)である蓮池さんが修業時代、漆(うるし)のかぶれに慣れるまでの苦労話や、どんな化学塗料にも劣らない漆の素晴らしさについて柔らかい語り口でお話ししていただきました。蓮池さんによると最近は仏壇を処分する依頼が増えていることから、古い仏壇の素材を使って小型化あるいは分割するサービスを始められたそうです。お客さんからの、小型化する大きさや予算に至るまで、どんな要望にも応えられているのは、日本一の技術があればこそ。これまで何代にもわたってお参りされていた思いのこもった仏壇を少しでも残してあげたいと熱く語られていました。