皆さまこんにちは、今回連載2回目になります公認心理師の松坂です。今回は最近カウンセリングであったエピソードからのお話になります。
 その方(仮にAさんとします)は、今まで何年もうまくいっていた配偶者(仮にBさんとします)が突然未来に対して悲観的になって、その後結局離婚することになり、Aさんは離婚後もう何年もたつのに立ち直れないという話でした。Aさんはそうなった原因は自分にあると考えずっと悩んできたとのことでした。しかし、よくよく話を聞いていくとBさんの状態はうつ病なのではないかと思われるエピソードがたくさんありました。その頃AさんはBさんに対して精神科受診を勧めましたがBさんは断固拒否でした。今思うとその時受診していればその後の離婚の判断は変わったかもしれないとは思いますが、人生に”たられば”は無しですよね。もし過去に戻れたとしたら何かを変えることができたのでしょうかね。いや、結局同じことになる運命だったのかもしれませんが。【松坂寛之】
  
